セキスイハイムで仮契約をし、現在進行形で動いている我が家の新築注文住宅(2024年6月現在)
全国数あるハウスメーカーから『セキスイハイム』を選んだ我が家。
ではそんなセキスイハイムで建てることにどんなメリットとデメリットがあるのかを、私が感じた視点でご紹介していこうと今回の記事にしてみました。
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セキスイハイムってどんなハウスメーカー?
引用元:セキスイハイム
セキスイハイムは東証プライムに上場する積水化学グループの中にある住宅ブランド。
工場でボックス型のユニットを生産し、柱と梁を高電圧で溶接し一体化したユニットを積み重ねて家を建てていく『ボックスラーメン構造』を採用。
主に鉄骨造の家が主体ですが、グランツーユーと呼ばれる木造住宅も選ぶことが出来ます。
補足として他の大手ハウスメーカーである『積水ハウス』と名前が似ているため、同じ会社?と勘違いする方もいるかもしれませんが、積水ハウスは元々積水化学グループ内にあった住宅部門が独立して出来たハウスメーカーになります。
その後、新たに積水化学グループ内に再度住宅部門を設立し『セキスイハイム』が出来ました。
つまりセキスイハイムと積水ハウスは別の企業になります。
セキスイハイムで建てるメリット
メリット①:安定の品質
セキスイハイムは家づくりの80%以上を自社工場で生産しています。
工場で大半の家を作ることで、大型機械を使用し高電圧の溶接をしたり、ヒューマンエラーを減らすために作業者が無理な態勢での作業にならないような工夫、そして雨風にさらされることがないため部材や設備へのダメージを極力減らすことが出来ます。
引用元:セキスイハイム
ユニットを現地へ運ぶ際も、基本的にはたった1日で一夜城のようにユニットを組み上げてしまうため、家の中が雨に濡れることがありません。
メリット②:工期の短さ
通常家づくりは、基礎を作り始めてから家の完成までに6〜8ヶ月ほど掛かることが多いですが、セキスイハイムでは基礎から家の完成に至るまで約3ヶ月ほどで引き渡せるため他のハウスメーカーと比べても工期が短くなっています。
これが自社工場を持ちユニット工法を採用しているセキスイハイム最大のメリットかもしれません。
またマイナス金利が解除された今、変動金利で借りるのであれば尚更早い納期は1つのメリットになるかと思います。
メリット③:耐震性能
引用元:セキスイハイム
セキスイハイムでは標準仕様で耐震等級3の最高等級の耐震性能をクリアしています。
鉄鋼素材で出来た柱と梁を約2万ボルトという高電圧で溶接し、さらに上下ユニットをハイテンションボルトで強力に連結するボックスラーメン構造は揺れても安定するように出来ています。
またその建物を面で支えるベタ基礎、そして独自の耐震システム『GAIASS(ガイアス)』で揺れをさらに軽減。
阪神・淡路大震災(約7,700棟)や東日本大震災(約178,000棟)、熊本地震(約15,000棟)でも倒壊は一軒もなかったと証明されているため、どれだけ地震に強いのかがよく分かります。
耐震実験もしており、動画にも上がっているので見てみるのも良いかと思います。
メリット④:長く住める家
セキスイハイムの鉄骨は高耐食めっき鋼板、通称『ZAM(ザム)』と呼ばれる耐久性の高い鉄骨を使用しています。
引用元:セキスイハイム
このZAMは溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウムの頭文字を取って名付けられており、鉄の大敵であるサビに強い高耐食メッキを採用。
ビルや鉄塔の建築材としても使用されている鉄骨に対して、サビに強い高耐食メッキを施し、鉄骨の強さを長く守れるため屋内環境の場合とはいえ、推定140年もの耐久年数を持っております。
耐久性が高いことで、1世代だけでなく2世代・3世代まで住めるような長く住める家になっています。
メリット⑤:全館空調『快適エアリー T-SAS』で快適な住環境
セキスイハイムではオプションになりますが、第一種換気システムの快適エアリーを採用することでキレイな空気で快適な住環境が1年中続きます。
引用元:セキスイハイム
この快適エアリーを採用することで、夏は涼しく冬は暖かい空気に熱を交換してくれるため年中過ごしやすい住環境を再現することが出来るのですが、更に空調フィルターでウイルスの室内拡散を抑制することで家族全員が感染する可能性を下げることが出来ます。
引用元:セキスイハイム
メリット⑥:メンテナンス費用が抑えられる外壁
家というのは建てて終わりではなく、建てた後もメンテナンスは必要になります。
建ててから数年では外壁がそこまで劣化はないと思いますが、何十年ともなると傷んでくる箇所も出てきます。
セキスイハイムではオプションにはなりますが、外壁を『磁器タイル』を採用することで塗装の塗り替えはずっと不要になります。
※目地部分はメンテナンスが必要
引用元:セキスイボード株式会社
オプションの磁器タイルでなく、別の外壁であるレリーフウォール外壁(ジオマイト)を採用したとしても30年間もの長期間塗装の塗り替えが不必要になっています。
引用元:セキスイボード株式会社
一般的な外壁ですと10年~20年で再塗装が必要になってくるため、セキスイハイムの外壁がどれだけ優れているのかが分かるかと思います。
また外壁の再塗装となると100万円以上もの費用が必要になってくる可能性があるため、将来的な費用を抑えることが出来ます。
メリット⑦:60年の長期アフターサービス
セキスイハイムでは家を引き渡し後6か月後・1年後・2年後に計3回の定期点検を行い、5年目から各5年ごとに定期診断を無償で60年間行ってくれます。
引用元:セキスイハイム
また以下の保証対象部位の不具合に関して最長30年の長期保証も付いています。
- 構造耐力上主要な部分
- 雨水の侵入を防止する部分
- 外壁(下地及び仕上げ材)※磁器タイル外壁の場合
24時間365日いつでも住まいのことに関して電話やメールでのお問い合わせに対応しているため、長い期間安心して住むことが出来ます。
メリット⑧:エネルギーの自給自足が出来る
太陽光パネル・蓄電池を置くことで昼は太陽光パネルからの電気を使い、夜は蓄電池に貯めた電気を使うという電気代に優しい家づくりをすることが出来ます。
引用元:セキスイハイム
そしてVtoHの標準採用により、電気自動車への充電も出来るようになっています。
余った電気の買取もしてもらうことができ、2024年現在の売電価格は1kWh/16円でFIT制度終了(卒FIT)後は通常9円ほど(電力会社による)まで売電価格が落ちてしまう場合が多いですが、セキスイハイムでは10kWh未満の太陽光と蓄電池もしくはVtoHを導入しているセキスイハイムオーナーであれば、FIT制度終了後1kWh/12円で買い取ってくれる制度があります。
※注:太陽光パネルのみだと1kWh/9円
買い取った電力は他のセキスイハイムオーナーへ販売したり、積水化学工業の工場や事業所内で利用されます。
メリット⑨:災害対策になる
セキスイハイムでは自社製「飲料水貯留システム」を導入することで断水時に24ℓの飲料水を確保することが出来ます。
引用元:セキスイハイム
耐震性は大地震にも耐えうる最高等級3をクリアし、蓄電池を設置することで停電時にも電気を使用することが可能。
そして断水時には24ℓの飲料水の確保をすることが出来るためセキスイハイムの家全体が災害対策になっています。
個人的にはこの災害対策がかなり気に入っており、大地震が起きたときなどに学校や病院などに避難所に避難することなく、自宅で過ごせる可能性が高いのはかなり評価の高いポイントになりました。
メリット⑩:つなぎ融資を独自に持っている
セキスイハイムでは注文住宅を建てる際に、積水化学グループの積水リース株式会社からつなぎ融資(金利1.9%~2.1%)を受けることが出来ます。
つなぎ融資を独自に持っているため、ネットバンクなどのつなぎ融資に対応していない金融機関で住宅ローンの契約をする際も心配する必要がありません。
メリット⑪:コンセント増設しても価格は上がらない
セキスイハイムではコンセントの増設を無料で行うことが出来ます。
我が家が別のハウスメーカーで聞いたときは、コンセント1つの増設費に5,000円ほど掛かると言われたことがありましたが、セキスイハイムではそれが無料というのは大変太っ腹な対応です。
ただ鉄骨造の住宅を選んだ場合は、鉄骨部の柱にコンセントを設置できませんので注意が必要です。
メリット⑫:リユースハイムに当選すれば価格を抑えられる
セキスイハイムでは役目を終えた住宅展示場のモデルハウスを、ユニット単位に解体して運搬し、新たな土地に建築するセキスイハイム独自の再築システムがあります。
引用元:セキスイハイム
これもユニット工法ならではの方法で、リユースハイムに応募をし当選することで通常ならば何千万円以上するような住宅展示場のモデルハウスが半額以下で手に入ったりします。
ただ当選しても土地が無ければ建てられませんが、土地を保有していない方のために土地を含めて探してくれます。
またモデルハウスだと家自体が大きすぎたりするので、希望の土地に入りきらない可能性もありますが、そこは土地に合った家のサイズにダウン(ユニットを減らす)して建てることも可能になっています。
住宅展示場のモデルハウスは基本的に5年ほどでリユースハイムの対象になるようですが、たった築5年の家が格安で手に入るのであれば、応募した方がお得なのでオススメです。
セキスイハイムで建てるデメリット
デメリット①:間取りの自由が利かない
セキスイハイムではユニット工法を採用しているため、箱をくっつけて家を建てるようなイメージです。
その箱の大きさはある程度決まっているため、
「ここをもう数㎝広げたい」
と言ったような細かい設計が利きません。
これが個人的にはかなり悩むところで、こちら施主側が思っている間取りと設計者が思っている間取りはかけ離れる可能性があります。
仮に思い通りの間取りにしようとすると、延べ床面積が広くなり、金額がドンッ!と跳ね上がる可能性があるため中々思い通りの間取りにはならないかもしれません。
デメリット②:金額が高い
セキスイハイムは大手ハウスメーカーの中に入っているハウスメーカーになります。
他の大手ハウスメーカーと比べると金額は多少安いですが、それでもローコスト住宅メーカーやミドルコスト住宅メーカーと比べると金額はどうしても高めです。
我が家が考えている家の商品は「スマートパワーステーショFX」で延べ床面積33坪ほどで約3200万円ほど(値引きアリ)になりました。
選ぶキッチンだったり、太陽光パネルや蓄電池の有無、全館空調の快適エアリーなどの導入によって金額は変動しますが、我が家の場合の坪単価は約97万円。
ちなみに最後に見積もりを出してもらったのが2023年11月なので、2024年6月現在はもっと上がっている可能性はあります。
デメリット③:ユニットが運べない土地へは建てられない
セキスイハイムではボックスラーメン構造で別名ユニット工法と呼ばれる工法を採用しており、各ユニットを運び入れて建設していきます。
そのためユニットの大きさによって建設予定地まで運べない可能性が出てきてしまいます。
例えば、今現在土地を持っていてセキスイハイムで建てたいと考えたときに、その土地までの道の広さを考慮しなければならなくなるため、土地持ちの方は注意が必要です。
デメリット④:リユースハイムは新築扱いにならない
引用元:セキスイハイム
当選したら飛び上がるほど嬉しいリユースハイムですが、リユースハイムは新築住宅に当たらないため、長期優良住宅を取ることが出来ず、住宅ローン控除の額も変わってきます。
ただ、もともとの本体価格が安いため正直気にならないかもしれません。
我が家はなぜセキスイハイムを選んだのか?
当初は良い土地を紹介くれたのがスタートでした。
我が家ではセキスイハイムを含めて10社以上のハウスメーカー(全ての大手ハウスメーカーを訪問したわけではありません)を訪問してきました。
我が家が訪問した中でもセキスイハイム・大手ハウスメーカー(1社)・地元工務店(2社)の計4社が自社で持っている土地を含めて紹介してくれました。
他のメーカーはネットに載っている土地情報のみ。
土地を持っていない我が家からすると、自社の土地情報をくれるメーカーは当然魅力的に見えます。
その中でもほぼ希望通りの土地を紹介してくれたセキスイハイムを選びました。
セキスイハイムが選ぶ土地
セキスイハイムでは家づくりの80%以上を自社工場で作っています。
自社工場ではボックスラーメン構造のユニット工法という技術を採用しており、このユニットを一つ一つ現地にトラックで運びクレーンを使用して積み立てていくシステムになります。
引用元:セキスイハイム
しかし、このユニット工法最大の欠点があり、建設予定地に行くまでにユニットが通れるほどの道でなければ運べず建設が出来ないというデメリットがあります。
ただ裏を返せば、ユニットが通れるほどの広い道でなければいけないということになります。
ここがセキスイハイムを選んだ大きなきっかけになります。
建設予定地までの道のりの広さ
建設予定地は、当然ですがそこに行くまでの道のりがあります。
この建設予定地までの道のりの広さが我が家とって大きなこだわりでした。
単純に私たち夫婦ともに狭い道が嫌いです。
車2台が簡単にすれ違えない道路。
すれ違えないような道路だと、どちらかが空いているスペースに避けるか、バックして対処しなければなりません。
それに道が狭いと圧迫感があったり、隣近所との距離感も気になります。
つまり、この建設予定地までの道のりの広さは我が家にとって大事な新築注文住宅計画の大きな一部になっていると言っても過言ではありませんでした。
セキスイハイムが自社で持っている土地ではこういった前面道路が狭いことが他のメーカーと比べても少ないため、我が家がセキスイハイムを選んだ最初のきっかけは完全に『土地』になります。
ユニット工法のデメリットが我が家にとってはメリットになったことは、面白い発見になりました。
ただ今では土地も含めてですが、土地以外の全ての面で優れていると感じているため、これからセキスイハイムで建てられることにワクワクしています。
まとめ
セキスイハイムのメリット・デメリットをご紹介してきました。
まとめると
以上になります。
これからセキスイハイムで建てようと思っている方、どこのハウスメーカー・工務店で建てようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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