転職をしてみたものの、転職先が自分に合わず前の職場に戻りたくなることってありません?
実際自分は前の職場に戻るいわゆる『出戻り』をしたんですが、出戻りをしてから3年が経ちました。
初めは色々考えてしまって「自分が戻っても大丈夫かなぁ?」とかネガティブな事ばかり考えすぎて胃が痛くなりそうだったけど、何とか出戻りに成功しました。
出戻りって正直「何だアイツ」とか「プライドのないやつ」とか思われそうだけど意外や意外、自分が思っているほど大したことなかったりするんですよ。
当記事ではそんな出戻りを考えている方のために出戻りするにあたってのメリット・デメリットを自分の経験を元にご紹介していきたいと思います。
是非ご覧になって参考にしてみてください。
そもそも出戻りをしたくなる理由
出戻りしたいと思うときって転職に失敗したとか、転職してみて改めて前の職場の良さに気付いたりします。
要は転職に関係したことが多かったりします。
「こんな会社辞めてやる!」って思って意気揚々と転職したけど、自分とは合わなくて嫌々職場に通っている状態。
そりゃ人間関係気にしない人なら良いかもしれない。
仕事だけに没頭できる人なら良いかもしれない。
でも自分は無理!!
仕事って学校卒業してから定年までかなり長い時間働くわけじゃないですか。
そんな長い期間働くのに仕事して給料もらうだけなんて自分には合わない。
職場の人と仲良くしたいし、楽しく仕事したい。
だから仕事内容はもちろん、人間関係も会社の雰囲気も大事なんですよ。
隣の芝生は青く見える
文字は赤いけど何だかんだこれに尽きるんですよね。
出戻りをするメリット
メリット①:即戦力として歓迎される
出戻りする際は企業側としては即戦力になるメリットがあります。
別の同じような業種で働いていた経験者よりも、その出戻りする企業でもともと働いていたわけですから企業側としては、一から仕事を教育する必要がないため教育に対する時間を割く必要がありません。
通常中途採用となると即戦力を求められがちですが、単なる中途採用の経験者の即戦力よりも出戻り入社の場合は究極の即戦力と言えます。
出戻りする側としても、仕事内容を分かっているわけですから出戻りして即仕事に取り組めます。
また即戦力なので出戻りしてすぐに責任ある仕事を任されることは十分にあり得ます。
メリット②:人間関係に困らない
企業側としても出戻りする側としても人間関係に困らないといったメリットがあります。
転職する際には仕事内容のほかに人間関係も大切になってくる場合もありますが、出戻りの場合仲のいい社員や知り合いの社員の方々の事をある程度分かったうえで働けるので人間関係にそれほど困ることはありません。
企業側としてもどんな人か出戻り社員の人間性を分かっているわけですから、安心して仕事を任せられます。
メリット③:採用までの流れが早い
もともと出戻りする企業で働いていたので、書類審査だったり面接がいらない可能性があるため採用されるまでが早いといったメリットがあります。
口頭だけですぐに採用が決まったりする場合もあるため、もし企業が履歴書をまだ保管していてくれていた場合履歴書を書く必要がありません。
履歴書あるあるですが、よくある一度書き間違えたらまた一から書き直す必要がないのは楽ですよね。
例え履歴書がすでに破棄されていた場合だとしても、人間性が分かっているため履歴書を書く必要がない可能性があります。
メリット④:客観的に見ることが出来る
一度退職し別の企業で働いてくることで、出戻りする企業を客観的に見れるといったメリットがあります。
働いていた時はなかなか気付かなかったことでも、客観的に見られるようになることで出戻り企業の良い部分や悪い部分を把握でき、仕事に役立てることが出来ます。
私自身も出戻りする際上司に「うちの会社を客観的に見て良い部分のか悪い部分を教えてくれ」と言われたことがあります。
メリット⑤:以前よりも働く意欲が湧く
出戻りをすると、以前よりも頑張って働こうと思うメリットがあります。
一度退職し出戻りしてきたわけですから、迷惑はかけられないと思い以前と比べて働く意欲が湧く可能性があります。
即戦力として採用されているわけですから、企業側からの期待も高まりますし、そういった期待に少しでも応えようと自分自身が企業側への期待へ応えようとするため、仕事に対する姿勢が以前働いていた時よりも変わる可能性はあります。
働く意欲が湧くことで企業側としてはありがたいことですし、自分自身としてもより一層企業に貢献しようと動けるようになります。
出戻りをするデメリット
デメリット①:人間関係がギクシャクする
出戻りをすることで、それを良しと思っていない既存の社員の方と関係がギクシャクするといったデメリットがあります。
あなたが一度退職したことで、既存の社員の方にとって負担が増えた可能性がありますし、やっと落ち着いてきたところで出戻りをしたことにより、白い目で見られる可能性はあります。
出戻りを考えるのであれば、今まで一緒に働いてきた社員の方々との関係はとても大事になってきます。
デメリット②:待遇が以前と同じとは限らない
出戻りをした際に給与や賞与などの待遇面においてデメリットが出てくる可能性があります。
企業によってどういった捉え方をするか分かりませんが、一度退職したことで給与や賞与に対して一から始まるのか、以前働いていた時から始まるかは出戻りをする企業次第なので待遇面に関しての期待は端からしない方が良いかもしれません。
ここだけの話私の場合ですと、給与は上がりましたが最初の賞与は出戻りをしてから1年経っていなかったのでゼロではありませんでしたが、かなり減りました。
でもそれはしょうがないことと考えた方が良いかと思います。
デメリット③:職場環境が変わっている
数か月での出戻りであればそこまで職場環境が変わっていないかもしれませんが、何年も経っていれば職場環境が変わっているといったデメリットがあります。
職場環境が変わっていることで以前と比べて仕事がしづらいといったことが考えられます。
特に違う上司に変わってしまったことで以前と仕事方法が違っていたり、同じ部署で働けるとも限りません。
以前とは違う部署へ異動の可能性もあり得ます。
退職した時と違った環境になってしまっているかもしれないことは出戻りする上で考慮しなくてはならないかもしれませんね。
デメリット④:二度目の退職はしづらくなる
一度退職しているわけですから、二度目の退職はしづらくなるといったデメリットも考えられます。
一度退職したのに二度目も退職するなんて社員がいたら企業側として喜べるでしょうか?
多分「また?」なんて思われるかもしれませんよね。
一度ならず二度までも同じことを繰り返せば、信頼は崩壊するでしょうし、二度と出戻り出来ない可能性が出てきます。
ゼロとまでは言えませんが、出戻りするのであれば二度と辞めない決意をした方が良いかしれません。
出戻りするにあたってこれが一番考えるべき理由かもしれませんね。
出戻り出来るかどうかは人間関係と円満退社しているか
私自身出戻りを経験しましたが、私以外にも同じ企業内で出戻りをした社員の方はいます。
私の場合ですと上司や同僚との関係が良好であったため出戻りがうまくいったと言えます。
他の出戻りした社員の方も同じような方が多く、特に以前退職した時に円満退社しているかしていないかでかなり出戻り出来る可能性が変わってくると思います。
「こんな会社辞めてやる!」って言っておきながら出戻りなんて良い顔なんてされませんからね。
まぁそもそもそんなこと言っておきながら出戻りする人はあまりいないでしょうが・・・
つまりあなた自身の『人となり』が出戻りする上で一番大事になってきます。
あとは気合です(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?
出戻りする際はどうしてもデメリットばかり考えがちかもしれんが、企業側にとってメリットがあることだって事実です。
人手不足に悩んでいるのであれば尚更でしょう。
そもそも出戻りをするってことはそれだけ元の企業が好きなんでしょう。
自分が働いていた企業を好きになれるって素晴らしいことだと思います。
世の中その企業で嫌々働いている方もいる中で、好きになれる企業と出会えることはそうそうありませんからね。