
今回はネット証券で人気のあるSBI証券と2019年に新しく出来たSBIネオモバイル証券を比較をしてみたいと思います。
どちらもネット証券ですが、どういった違いがあるのかを紹介していきたいと思います。
SBI証券とは?

SBI証券の前身はSBIイー・トレード証券株式会社でSBIホールディングス株式会社(ソフトバンク・インベストメント株式会社)と合併をし、2008年7月にSBI証券が誕生しました。
ネット証券では口座開設数NO.1を誇るなど、ネット証券の中でもとても人気のある証券会社となっています。
国内株式だけではなく、外国株、投資信託、FX、純金積立など幅広いジャンルを取り扱っており数多くの投資家が利用しています。
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)とは?

SBI証券とCCCマーケティング株式会社の合併会社として2018年10月30日に設立し、翌年2019年4月10日にサービスを開始しました。
まだまだ知名度はSBI証券ほどありませんが、Tポイントで投資が出来たり1株から投資が出来るので気軽に投資が出来る証券会社と言えます。
そんなSBI証券とネオモバを手数料から比較していきます。
SBI証券とネオモバを手数料から比較
ネット証券は比較的店舗型と比べても手数料がお得なことが多いですが、SBI証券の場合スタンダードプランとアクティブプランの2種類があります。
一方ネオモバでは1か月の約定代金によって手数料が変わる方法のみとなっています。
まずは、それぞれの手数料を見ていきましょう。
SBI証券の手数料
SBI証券には2種類のプランがあります。
- スタンダードプラン・・・1注文の約定代金の注文ごとに手数料が変わるプラン
- アクティブプラン・・・1日の約定代金ごとに手数料が変わるプラン
SBI証券の手数料表 | ||
約定代金 | スタンダードプラン(税込) 1注文の約定代金 | アクティブプラン(税込) 1日の約定代金合計 |
5万円まで | 55円 | 0円 |
10万円まで | 99円 | 0円 |
20万円まで | 115円 | 0円 |
50万円まで | 275円 | 0円 |
100万円まで | 535円 | 0円 |
200万円まで | 1,013円 | 1,238円 |
300万円まで | 1,013円 | 1,691円 |
3000万円まで | 1,013円 | 9,656円 |
3000万円超 | 1,070円 | 以降100万ごとに295円(税込)ずつ増加 |
ネオモバの手数料
ネオモバは1か月の間に注文した約定代金により手数料が変わります。
ネオモバの手数料表 | |
月間の約定代金 | 月額手数料(税込) |
0円~50万円 | 220円 |
50万円超~300万円 | 1,100円 |
300万円超~500万円 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円 | 5,500円 |
以降100万円ごとに1,100円(税込)ずつ増加する |
手数料の主な違いは投資の仕方
例えば1年間の長期投資で考えたときにSBI証券の場合、スタンダードプランだろうとアクティブプランだろうと最初に株を買ったときと売るときにしか手数料は掛かりませんが、ネオモバでは毎月最低でも220円の月額料金が掛かってきます。
ただ、ネオモバでは毎月200ポイントのTポイントが貰えるので、実質最低でも20円の手数料で取引することが出来るので、例えば1年間の長期で株を保持した場合、最低でも実質年間240円の手数料で済みます。
一方SBI証券は、最低でも最初に買った時に発生する手数料と売った時に発生する手数料だけで済むので、年間に掛かる手数料はスタンダードプランなら最低でも110円、アクティブプランなら最低で0円になります。
ただ問題は約定回数が増えれば増えるほどSBI証券の方が手数料がその都度増えていくので高くなります。
約定回数が多いのであればSBI証券のアクティブプランかネオモバの2択になりますが、50万円以下の約定であればネオモバ、100万円超になるのであればアクティブプランの方が手数料がお得になります。
SBI証券とネオモバをTポイントから比較する
どちらもTポイントを使った投資が可能なのですが、どちらも全ての商品に投資できるわけではありません。
今度はTポイントの観点から比較していきます。
Tポイント投資比較 | SBI証券 | ネオモバ |
取引銘柄 | 投資信託 | 国内株式・FX・ETF・REIT |
Tポイント利用額 | 100円~ | 100円~ |
Tポイント利用単位 | 1ポイント1円 | 1ポイント1円 |
Tポイントの貯め方 | 株式取引・買い物など | 買い物・毎月200ポイントもらえる |
Tポイントの主な違いは取引銘柄・貯め方
取引銘柄の違い
どちらもTポイントは1ポイント=1円相当の扱いのため、ポイントの利用単位に対する違いはありませんが、何よりも投資できる商品はそれぞれ違ってきます。
SBI証券は投資信託のみですが、ネオモバでは投資信託以外の投資であれば大体の取引が可能になっています。
分かりやすく言えば、Tポイント投資はプロに任せるか、自分一人の力で投資を頑張るかの違いになってきます。
ただプロに任せれば必ず増えるというわけでもないので勘違いはしない方が良いです。
貯め方の違い
Tポイントはどちらも普段の買い物で貯まることに変わりはありませんが、それ以外の貯め方だと、SBI証券では株式取引に応じてTポイントを貯めていくことが出来るのに対して、ネオモバでは毎月200ポイントを貰うことが出来ます。
ただネオモバの場合、取引していなくても毎月自動的に220円取られるようになっているので、ネオモバを止める際にほったらかしにするのは注意です。
SBI証券とネオモバを単元未満株(S株)から比較する
どちらも単元未満株(S株)いわゆる1株投資が可能です。
1株から株を買えることで、手が出せないような高めの株価の銘柄でも1株から買えるので少額投資に向いています。
例えば、通常であれば1単元(100株)単位で買わなければならないため、株価1,000円の株を買おうとした場合は10万円の資金が無ければ買うことが出来ません。
しかし、1株から買えるのであれば1,000円で買うことが出来ます。
それぞれどういった違いがあるのかを比較していきます。
1株投資比較 | SBI証券 | ネオモバ |
取引銘柄 | 国内株式 | 国内株式・ETF・REIT |
配当金 | 受け取れる | 受け取れる |
取引口座 | 特定口座・NISA口座 | 特定口座のみ |
約定回数 | 3回/1日 | 3回/1日 |
手数料 | 1注文ごとに最低55円~ | 1か月で最低220円~ |
単元未満株(S株)の主な違いは取引銘柄・取引口座・手数料
取引銘柄の違い
取引銘柄はどちらも国内株式に投資をすることが可能になっていますが、ネオモバの方がETFとREITにまで投資できる分投資範囲はSBI証券よりも広くなっています。
取引口座の違い
取引口座はどちらも特定口座に対応していますが、ネオモバはNISA口座には対応していません。
NISAで口座を開きたい場合はSBI証券の方になるので注意が必要です。
特定口座やNISAのことをもっと知りたい方はこちらをどうぞ⇩
手数料の違い
1株投資ではそれぞれ手数料に違いがあります。
単元未満株は投資金額が少ない分積み立てのように何回も取引する場合があるかと思います。
SBI証券だと一回ごとに最低でも55円の手数料が掛かってきますが、ネオモバの場合は月額220円(税込)で1か月の約定金額によって何回でも取引が可能になります。
例えば、1か月の間に株価1,000円の銘柄を5回ずつの1株投資を売買した場合
SBI証券の場合:
5回ずつの売買で約定手数料が一回ごとに55円なので
5回の買い + 5回の売り = 計10回の取引
10回 × 55円 = 月に550円の手数料
ネオモバの場合:
月額手数料が50万円まで220円なので
月に220円の手数料
ただし、毎月Tポイントが200ポイント分貰えるので、実質の手数料は
220円 - 200円(ポイント分)= 月に20円の手数料
つまり同じ1株投資金額でもSBI証券とネオモバでは530円もの差が生まれることになります。
1株投資は少額で投資が出来るのがメリットと言えますが、約定回数をほとんど気にしなくていいネオモバに軍配が上がります。
結論:SBI証券とネオモバどっちが良いのか?

以上の観点から考えた結果。
- 気軽に投資を始めたい方:ネオモバ
- デイトレのような短期投資をしたい方:SBI証券のアクティブプラン
- 長期投資&100万円以下の投資をしたい方:SBI証券のアクティブプラン
- 長期投資&100万円超の投資をしたい方:SBI証券のスタンダードプラン
つまり投資が初めてで不安がある方は、ネオモバでTポイント投資や1株投資で練習をし、慣れてきたところでSBI証券に移るのが良いかと思います。
まとめ
SBI証券とネオモバを比較してみました。
手数料の面でも投資の面でもそれぞれに一長一短はありますが、どちらもネット証券ということで誰でも気軽に投資が出来る時代になりました。
実際私はどちらの証券口座も持っていて、メインはSBI証券でサブ的な感じとしてネオモバを利用しています。